STORY

達川しおり(33)は結婚5年目の主婦。夫(43)とは2年の交際を経て結婚。結婚生活にとくになにも不満もなく、毎日平凡だが、楽しく生きている。
夫の仕事は特殊で、年に数回地方勤務がある。
今も、大阪に2ヶ月だけ単身赴任をしている。
マメな夫は毎日メールをしてくる。水曜の夜だけは電話がある。
しおりは夫を完全に信頼しきっている。

約束の水曜日、夫から電話が鳴る。

いつもとかわりのない電話。来週には帰宅できる、とのこと。
しおりは喜ぶ。「あなたの好物をそろえておくわ」と。
電話を切ろうとしたとき、しおりは夫を呼び止める。
「ね、また手紙が届いたんだけど......」

実は最近、夫宛てに不審な手紙が届いているのだ。
宛名は手書き。明らかに女性文字。しかし差出人は不明。
それもひとつではなく、数十通。
夫のものを勝手に開けるわけにはいかないと、そのままにしてある。

しかしその夜はどうしてもそれを開けてみたい気分にかられたしおり。
ひとつだけならいいだろう、そう思いながら開けるとそれは、浮気女からのラブレターだった・・・。